8月25日
食品安全フォーラムinとやま
主催:富山県
健康食品・サプリメントの適切な使用の考え方
1.健康食品・サプリメントとは?
明確な定義のない多様な製品が流通
健康食品とは?
健康の保持増進に資する食品全般が該当すると考えられる。
サプリメントとは?
一般には米国のDietarySupplementと同じようなものと考えられているが、我が国では明確な定義がないため菓子や飲料までサプリメントと考えられている。
健康食品と医薬品の3つの違い
1.製品の品質
医薬品:同じ品質のものが製造・流通
健康食品:「同じ名称」でもまったく品質の異なるものが存在
2.科学的根拠の質と量
医薬品:病者を対象とした安全性・有効性の試験が実施
健康食品:病者を対象とした試験は実施されていない
安全性試験があったとしても対象は健常者
3.利用環境
医薬品:医師・薬剤師により、安全な利用環境が整備
健康食品:製品の選択・利用は消費者の自由
保健効果を期待させる食品の種類
・厚生労働省が表示許可
特別用途食品、保健機能食品
・日本健康・栄養食品協会が承認
JHFAマーク
(品質の保証であり効果の保証ではない)
・その他の食品
有効性や安全性(この部分が整理できていない)の根拠がない。違法に医薬品成分が添加
(無承認品無許可品)
適切な情報の収集
・科学的根拠に基づく情報
「健康食品」の安全性・有効性情報
http://hfnet.nih.go.jp/
・正しい情報を伝達する人のアドバイスを受ける
栄養情報担当者(NR)など
健康食品・サプリメントの効果的な利用方法
健康食品やサプリメントだけでは健康になれない!
特定保健用食品の間違った利用法
乱れた食生活の不安を癒す目的での利用は問題!
適切な利用とは?
現在の食生活を改善するきっかけとして利用する
1.正しい食生活を考え、基本事項(例えば、雑質や脂質の摂取制限)を実践
→全ての人に効果があります。
2.効果的な利用法を実践
→表示されている効果が期待できます。
優れた「健康食品」でも、その利用目的、方法、摂取量に十分配慮しなければ、期待する効果は得られません。基本は運動・栄養・休養のバランスです。